福岡空港のカウンターで勤務する日本航空(JAL)の職員31人が新年、福岡県宗像市の宗像大社で巫女(みこ)として勤務することになった。21日にあった研修では白衣に緋袴(ひばかま)姿で参拝者への言葉遣いやお守りの受け渡しなどを学んだ。
JALは宗像大社を機内誌や機内放送で紹介した縁で、2017年に市と連携協定を結んで人材交流を続けている。
宗像大社は新年、新型コロナ感染対策で授与所を増やして参拝者を迎えるため、人手の確保が急務に。コロナで業務が減っていたJALが手助けを申し出た。社内の募集に対し職員約100人から応募があり、元日から11日まで交代で参拝客を迎える。
権禰宜(ごんねぎ)の長友貞治さん(43)は「職員の皆様は接客のプロで大変心強い。こちらも学ぶ姿勢で臨みたい」。研修に参加した入社1年目の立山佳奈さん(24)は「日頃の接客を生かせればと思います」。JAL側は「異業種交流の経験を空の旅の質の向上につなげたい」としている。(棚橋咲月)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル